喉の詰まりと息苦しさ
症状
50代
喉の奥に粘りつくような詰まり感を訴えて来院。症状は2か月程前から始まり、特に仕事中や夜寝る前に仰向けになると強く現れるとのことでした。また、日常生活や仕事中に息苦しさを感じることが多く、内科で処方された漢方薬(半夏厚朴湯)を服用しても改善が見られませんでした。関連症状として、肩や首のこりが強く、特に胸鎖乳突筋下部に強い緊張が触知されました。さらに、首を後屈させると前側に違和感があり、斜右下を向いた際に右背部に痛みを伴う状態でした。
施術の内容と経過
施術頻度:週1回
緩和までの施術回数:3回
初診
初診時には、右手の甲と右足の甲のツボに鍼を行い、その後、右下腿部と頭部のツボにも施術を行いました。施術直後から息苦しさが軽減し、胸鎖乳突筋の緊張も緩和が見られました。
2回目
2回目の施術では、右側の緊張が改善していた一方で、左胸鎖乳突筋に新たな緊張が認められたため、左手の甲と足の甲のツボに鍼を施しました。また、背中の緊張を緩和する目的で右手首と下腿部のツボにも鍼を行いました。
3回目
3回目の施術後には喉の詰まり感がほぼ消失し、肩や首のこりも大幅に改善しました。施術期間中、一時的に背中の緊張が見られたものの、手首と下腿部のツボへの施術で緩和し、「楽になった」と仰って頂けました。
使用したツボ
このページの著者
著者:藤枝 聖也
資格
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
所在地
名古屋市千種区池下1丁目4−15 川辺318ビル 5階B号室
えだは鍼灸マッサージ院 院長
専門
自律神経症状に特化した鍼灸マッサージ
紹介
3歳の子どもから高齢者まで、幅広い患者さまの症状に対応してきた経験を持つ治療家です。肩こりや腰痛などの慢性症状から、難治性の消化器疾患を含む自律神経に関連する症状まで、患者さま一人ひとりに合わせた最適な施術で改善を目指しています。
また、自身も「潰瘍性大腸炎」「過敏性腸症候群」「慢性上咽頭炎」といった病気や症状と向き合いながら生活しており、患者さまの気持ちに寄り添った治療を心がけています。