強い風邪症状のあとの食欲不振
症状
50代
頭痛、食欲不振を主訴に来院
特に朝食での食事量が少ない
好んでいた間食・甘い物にも興味が持てない
揚げ物を食べると苦しさを感じる
食欲低下に伴い体力が落ち、長距離歩行が困難
疲労感、頭痛、強い肩こり、中途覚醒といった随伴症状あり
内科での検査(MRI含む)では異常所見なし
施術の内容と経過
施術頻度:週1回
緩和までの施術回数:6回
初診時には、腹部および季肋部に圧痛が確認され、手足のツボに対して鍼施術を行った。初回施術後、腹部の緊張と肩こりにやや緩和が見られた。その後も同様の施術方針で継続し、回数を重ねるごとに少しずつ食事量が増えていった。
施術期間中に新たに手首の痛みが出現したが、5回の施術を通じて、主訴であった食欲不振は明らかに改善した。特に腹部や季肋部の圧痛に着目し、そこに関連する手足のツボを用いたアプローチが奏功したと考えられる。
施術によって得られた即時的な腹部の緊張緩和も、自律神経への効果を示唆しており、食欲改善につながった。複数の随伴症状がある中でも、継続的な施術が患者の全体的な状態の回復を後押しした。
使用したツボ
このページの著者
著者:藤枝 聖也
資格
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
所在地
名古屋市千種区池下1丁目4−15 川辺318ビル 5階B号室
えだは鍼灸マッサージ院 院長
専門
自律神経症状に特化した鍼灸マッサージ
紹介
3歳の子どもから高齢者まで、幅広い患者さまの症状に対応してきた経験を持つ治療家です。肩こりや腰痛などの慢性症状から、難治性の消化器疾患を含む自律神経に関連する症状まで、患者さま一人ひとりに合わせた最適な施術で改善を目指しています。
また、自身も「潰瘍性大腸炎」「過敏性腸症候群」「慢性上咽頭炎」といった病気や症状と向き合いながら生活しており、患者さまの気持ちに寄り添った治療を心がけています。

