逆流性食道炎による胸やけと慢性上咽頭炎が改善した症例
症状
70代、女性、主婦
既往歴:重症筋無力症
1年ほど前から逆流性食道炎による胃の痛み、胸やけ、喉の違和感、胃酸が込み上げてくるような症状に悩まされていた。
医療機関にて逆流性食道炎および慢性副鼻腔炎と診断されていたが、症状による不快感が続き、常に喉や胃の違和感を意識しながら生活している状態であった。
改善を目的として当院ホームページをご覧になり来院された。
施術の内容と経過
施術頻度:週1回
緩和までの施術回数:8回
3. 初診時の状態(客観的評価)
初診時には以下の所見を認めた。
- 心窩部圧痛
- 頸部前面の圧痛
- 胸やけ
- 胃痛
- 喉の違和感
- 胃酸の逆流感
- 下痢
- 便秘
症状の経過を把握するため、各症状を10段階で評価し経過観察を行った。
施術内容
施術では、
- 心窩部圧痛の緩和
- 頸部前面の緊張緩和
- 背部兪穴周囲の緊張緩和
を目的として治療を行った。
主な使用穴:
(後日追記)
施術頻度は週1回程度とした。
経過
施術開始後、徐々に症状の改善がみられた。
4診目の時点で胸やけ、胃痛、喉の違和感などに大幅な改善が認められ、患者本人からも症状軽減の実感が得られた。
しかし5診目の来院時には、来院2日前にコーヒーを摂取した後から症状が再燃し、一時的な増悪がみられた。
その後も継続して施術を行った結果、再び症状は改善傾向を示した。
8診目には胸やけ、胃痛、喉の違和感、下痢はいずれも消失し、良好な状態で経過した。
結果(Before / After)
初診時
- 胸やけ:4/10
- 胃痛:3/10
- 喉の違和感・逆流感:5/10
- 下痢:4/10
- 便秘:5/10
8診目
- 胸やけ:0/10
- 胃痛:0/10
- 喉の違和感・逆流感:0/10
- 下痢:0/10
- 便秘:2/10
胸やけ、胃痛、喉の違和感、下痢は消失し、便通状態も改善が認められた。
考察
本症例では、逆流性食道炎に伴う上部消化管症状に加え、頸部前面の圧痛や心窩部圧痛が認められた。
施術では腹部および頸部、背部の緊張緩和を中心に行ったところ、4診目の段階で大幅な改善が認められた。
5診目ではコーヒー摂取後に症状の再燃がみられたことから、食事内容や嗜好品が症状に影響していた可能性も考えられる。
一方で、その後再び改善し、最終的には症状の緩解に至ったことから、継続的な施術によって症状の安定化に寄与できた可能性が示唆された。
同様の症状で悩む方へ
逆流性食道炎による胸やけや喉の違和感は、検査で大きな異常がなくても日常生活に大きなストレスを与えることがあります。
また、胃の不快感だけでなく、首や胸まわりの緊張、腹部の状態が関係しているケースも少なくありません。
当院では症状だけでなく、身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。
長引く胸やけや喉の違和感でお悩みの方は、一度ご相談ください。
使用したツボ
このページの著者
著者:藤枝 聖也
資格
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
所在地
名古屋市千種区池下1丁目4−15 川辺318ビル 5階B号室
えだは鍼灸マッサージ院 院長
専門
自律神経症状に特化した鍼灸マッサージ
紹介
3歳の子どもから高齢者まで、幅広い患者さまの症状に対応してきた経験を持つ治療家です。肩こりや腰痛などの慢性症状から、難治性の消化器疾患を含む自律神経に関連する症状まで、患者さま一人ひとりに合わせた最適な施術で改善を目指しています。
また、自身も「潰瘍性大腸炎」「過敏性腸症候群」「慢性上咽頭炎」といった病気や症状と向き合いながら生活しており、患者さまの気持ちに寄り添った治療を心がけています。

