80代
症状:歩行時に膝の痛みが強く長い距離歩けない。
膝を曲げる動作は痛みがなく、伸ばす時に痛い。
検査:膝関節 伸展-10° 屈曲内旋0°
股関節 外転30°で痛み 屈曲110° 立位伸展5°
臀部 膝根に圧痛
施術内容:歩行時に足をついた際と蹴り出しの際に痛みが出ていることが主訴ですが、股関節の可動域制限も強く、後ろに足を引けていない状態で大腰筋を使って蹴り出せていないと膝の負担が大きくなってしまうため、股関節、臀部の施術から開始。
1回目:膝根、次髎に鍼灸施術。膝の疼痛部位に対応するT9(1.5)にも鍼灸施術
膝を伸ばしきれていないために、膝の前面の大腿四頭筋に負担がかかってしまっているため、後面の大腿二頭筋の拘縮の改善のために委中、腰眼に鍼灸施術。
施術後、立位時の痛みは減少、歩行の痛みは大きな変化はないが、3歩に一回痛いような状態となりました。
2回目~ 1回目と同様の施術に加え、内側側副靭帯の導引と膝の膝の中心作りを鍼灸施術後に行い、施術後「足が軽くなった」という感覚が入ることで、日常動作での歩行に前向きに取り組んでもらえるようになり、筋力の低下を防ぐことが出来た。
15回目~ 歩行時の痛みが少なくなり、特定の動作時の痛みのみが残っているが、屋内動作の安定、外出に向けたリハビリを今後することで、前の生活に復帰するために今後も施術を継続している。