潰瘍性大腸炎患者の下痢症状の症例
症状
50代
50代男性が1日10回ほどの便意と下痢を主訴に来院
症状は10日前から持続し、ブリストルスケール4~6の便が出現
特に6の水様便が多く、便意に伴って腹痛と切迫便意を伴っていた
9か月前に潰瘍性大腸炎の疑いと診断(当時は血便と下痢あり、投薬にて改善)
今回の下痢には血便なし
症状は変動なく10日間持続し、仕事や趣味の山登りにも支障
初診時には腹部に圧痛と硬結を認めた
施術の内容と経過
施術頻度:週1回
緩和までの施術回数:3回
初診時、1日に10回程便意があり、ブリストルスケール4~6で下痢の割合が多い症状でした。
初回施術時では腹部の硬結を確認し、手足のツボに鍼を行った。施術の翌日から排便回数が2~3回に減少し、3日目には1日1回にまで落ち着いた。併せて起床時の腹痛も消失した。
その後も下痢がわずかに残る場面が見られたため、同様の施術方針で継続した。2回目の施術後も多少の下痢が続いたが、新たな症状は出現せず、全体としては改善傾向を示した。
3回目の施術までに排便回数は1日1回で安定し、便性状もブリストルスケール4に落ち着いた。腹痛も再発することなく、日常生活や趣味の活動への支障は解消された。
本症例では、潰瘍性大腸炎の既往歴を持つ患者に対し、腹部の圧痛や硬結に着目したうえで、手足のツボを用いた鍼施術が腸管機能の安定化に寄与したと考えられる。初回施術から効果が現れ、継続的な介入により症状のコントロールが達成された。
使用したツボ
このページの著者
著者:藤枝 聖也
資格
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
所在地
名古屋市千種区池下1丁目4−15 川辺318ビル 5階B号室
えだは鍼灸マッサージ院 院長
専門
自律神経症状に特化した鍼灸マッサージ
紹介
3歳の子どもから高齢者まで、幅広い患者さまの症状に対応してきた経験を持つ治療家です。肩こりや腰痛などの慢性症状から、難治性の消化器疾患を含む自律神経に関連する症状まで、患者さま一人ひとりに合わせた最適な施術で改善を目指しています。
また、自身も「潰瘍性大腸炎」「過敏性腸症候群」「慢性上咽頭炎」といった病気や症状と向き合いながら生活しており、患者さまの気持ちに寄り添った治療を心がけています。

