冷房があるところに行くと腹痛と下痢になる
症状
60代
・冷房のある場所への移動後や食後に腹部全体の痛みと下痢(ブリストルスケール5~6)が出現
・症状は4ヶ月間ほぼ毎日発生、特に外食後に顕著
・消化不良や水分摂取後の腹部の水音を感じていた
・下肢の冷えやふくらはぎのつっぱり感を伴っていた
・トイレに行けば一時的に症状は治まるが、すぐに行く必要があり日常生活に支障があった
施術の内容と経過
施術頻度:週1回
緩和までの施術回数:3回
初診時には、左腹部上部・下部に硬結が触知され、下肢伸展時にふくらはぎのつっぱり感を訴えていた。これを踏まえ、手足のツボに対する鍼施術を行った。
2回目の来院時には、便意を我慢できる時間が延長し、3回目の施術後には下痢症状が改善。便性状もブリストルスケール3程度まで正常化し、下肢の冷えも改善が見られた。なお、若干のふくらはぎのつっぱり感が残っていたため、下肢の伸展性を目的とした施術を追加で実施した。
本症例では、腹部症状と下肢の冷えが並行して存在していた点が特徴的であり、3回の施術でこれらの症状が改善したことから、両者には密接な関連があったと考えられる。鍼施術が自律神経系に働きかけ、腸管運動の正常化および末梢循環の改善をもたらしたと推察される。結果として下痢症状が改善し、生活の質も向上した。今後は冷え対策を中心とした予防的ケアが重要とされる。
使用したツボ
このページの著者
著者:藤枝 聖也
資格
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
所在地
名古屋市千種区池下1丁目4−15 川辺318ビル 5階B号室
えだは鍼灸マッサージ院 院長
専門
自律神経症状に特化した鍼灸マッサージ
紹介
3歳の子どもから高齢者まで、幅広い患者さまの症状に対応してきた経験を持つ治療家です。肩こりや腰痛などの慢性症状から、難治性の消化器疾患を含む自律神経に関連する症状まで、患者さま一人ひとりに合わせた最適な施術で改善を目指しています。
また、自身も「潰瘍性大腸炎」「過敏性腸症候群」「慢性上咽頭炎」といった病気や症状と向き合いながら生活しており、患者さまの気持ちに寄り添った治療を心がけています。

