パーキンソン病・症候群 名古屋の在宅訪問鍼灸マッサージ えだは鍼灸マッサージ院

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パーキンソン病・症候群

こんな症状ありませんか?

  • 歩き始めの最初の一歩が出ずらい
  • 何もしていない時に手が震える
  • 身体が固まって動けなくなる時がある
  • 痛みで常に膝に違和感を感じる
  • パーキンソン病(症候群)だと言われた
振戦のイラスト

パーキンソン病について

パーキンソン病は指定難病6になっており、難治疾患に認定されています。 パーキンソン病は、黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性変成疾患である。4大症状として(1)安静時振戦、(2)筋強剛(筋固縮)、(3)無動・寡動、(4)姿勢反射障害を特徴とする。このほか(5)同時に2つの動作をする能力の低下、(6)自由にリズムを作る能力の低下を加えると、ほとんどの運動症状を説明することができる。近年では運動症状のみならず、精神症状などの非運動症状も注目されている。発症年齢は50~65歳に多いが、高齢になるほど発病率が増加する。40歳以下で発症するものは若年性パーキンソン病と呼ばれる。この中には遺伝子異常が明らかにされた症例も含まれる。
パーキンソン病は進行性の疾患と言われており、徐々に症状が出てくることがあります。

(難病情報センターから一部抜粋)

パーキンソンの症状
パーキンソンの症状
パーキンソンの症状
パーキンソンの症状

パーキンソン病(症候群)と鍼灸

パーキンソンの症状と鍼灸は多くの鍼灸マッサージ師が研究や論文を発表し、色々な治療法が研究されています。研究の中でも、パーキンソンの重症度を表すヤール4度までの物に対し、良い効果が出ていることが多いです。

ヤール4度は起立、歩行はなんとか自分で出来るが、生活に介助が必要になってくる状態です。ヤール3度は小刻みに歩く、すくみ足がみられる。方向転換のとき転びやすくなるなど、日常生活に支障が出るが、介助なしに過ごせる状態です。
(難病情報センターのpdf「パーキンソン病の療養の手引き」p6から一部抜粋)
パーキンソン病の療養の手引き.pdf

進行し、寝たきりになる前に一度鍼治療をご検討頂ければよりよい効果が見られることが多いです。
パーキンソンの症状がある患者さんは主に肩や背中に強い筋肉の過緊張があることが多く、背中の背骨は胸椎と呼ばれ、交感神経を司どっています。
背中の緊張を取る事で、交換神経が過剰に優位になっている状態から楽になることが多いです。

パーキンソンの症状に対して鍼灸・マッサージで期待できる効果

パーキンソンへの効果ですが、過緊張している筋肉の血流量や緊張の緩和により、振戦の減少やすくみ足の軽減が図れます。
多くの患者さんに見られる身体を上手く動かせないことによる合併症状の腰痛や膝痛、頸や背中の痛みに対しても同時に改善することが多いです。
身体の痛みやこわばりが改善されることで生活能力が向上し、リハビリにも前向きに取り組むことが出来るようになり、筋力の向上も図ることが出来ます。

パーキンソン病(症候群)の治療例

パーキンソンの方は、まず患者さん毎に体のコリの部位が違うため、可動域や筋力検査を行います。肩背部のコリは体の手足から施術することが多いため、身体のコリとより関りが深いツボから鍼灸治療を行います。
主に手の甲や足の甲、臀部等のツボが背中と関りが深いことが多いので重点的に検査・治療を行います。頚部のコリに対しては頭部のツボを使うこともあります。頭部に直接血流量が増える他、頸の筋肉も柔らかくなるため、非常に関係が深いです。
手の振戦が強い方には手の甲に刺鍼するのが危険な場合が多いため、その場合は背中から施術を行うこともあります。

高齢の方は歩行障害になると、消化器系の内臓(胃や腸など)にも悪影響を及ぼすので消化器系の内臓に繋がるツボへ鍼による治療も検討します。

直接的な関りがないと思われる症状でも実は繋がっていることもあるため、問診の際にも気軽にご相談ください。

当院では鍼灸治療だけでなく、手技療法やマッサージでも膝関節症の治療を行っています。
マッサージで下肢や背中、手の筋肉を緩めることも勿論行いますが、動作ごとの関節の動きを良くしたり、力を入りやすくするような活法と呼ばれる手技
関節毎の動きを直接みるカイロプラクティックを導入しております。
カイロプラクティックと言ってもボキボキする整体ではなく、「軽い力での牽引」や「力が緩みやすい位置で待つ」等の手法を採用しており、怪我のリスクが無い手技のみを採用しております。

歩行時の姿勢は非常に大切で、膝や股関節とも密接に関係しており、背中を曲げて歩くと自然と膝が曲がってしまうという重心の問題があります。
円背気味に歩く事が多いパーキンソンの患者さんは膝や腰に痛みを訴えることが多く、痛みが辛くなると更に活動量が減ってしまい、筋力の低下に繋がります。
背中が曲がった状態で生活していると腰部の腸腰筋というお腹の筋肉が落ちることで背筋をまっすぐに維持することが難しくなります。
腸腰筋は背骨から骨盤、股関節を繋ぐ筋肉で姿勢の保持や歩くときの後ろに蹴り出す動作のために常に頑張っている筋肉です。
腸腰筋に上手く力が加わらずに歩くと普通に歩くよりも足関節をさらに「背屈」させて歩かなければいけなくなり、スクワットをしているような体勢となって余計な力がかかる事でさらに膝関節の前側の大腿四頭筋への負担が増えてしまいます。
そこで、腸腰筋に上手く力を入りやすくするための手技やそこから膝関節に関わるふとももの筋肉を緩めてあげることで、膝関節に関わる筋肉に無理がかからなくなることで、痛みが軽減することが多いです。
患者様毎の日常動作の癖などが関わってくるため、治療法や使用するツボも変えて施術を行います。

背中の連動 姿勢の画像 腸腰筋の画像
肩の施術
股関節の施術
股関節の施術
足関節の施術

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施術中等は電話に出られないこともありますので、
ご了承下さい。
営業時間内であれば基本的に3時間以内に返信致します!

症例一覧

パーキンソン病 背中が痛い

80代

症状:病院でパーキンソン病と診断 ヤール2度で軽度の症状。
背中の痛み
腕を上げると肩が痛い。

検査:体幹伸展時痛
肘関節屈曲痛
頚部回旋、伸展、屈曲痛
肩関節屈曲60°

施術内容:1回目
肩背部のコリが強く、肩関節屈曲時に肩甲骨がほとんど動いていない状態。
玖路、秩辺、承山、T4(1)、曲池に刺鍼。
肩甲骨返し、コリ抜き(四手)をしたところ、痛みが10→5に肩関節屈曲60°→120°に変化

2回目
屈曲時痛は減少しているが、角度は60°に戻っている。
同様の施術をし、120°で痛みは3くらいの弱い痛みに変化

4回目
肩関節屈曲の角度も戻らず、ダルさがあるとのこと。
背部のコリをしっかり確認し、骨盤に刺鍼したところ、ダルさも減少。

10回目
痛みが感じないとの事、背部のコリの改善のためにマッサージ施術で継続。

すくみ足歩行 腓腹部の痛み

50代

症状:パーキンソンのようなすくみ足歩行があるが、パーキンソンではないとの診断。
歩行時に腓腹部に痛み、長時間座位でも痛みが出る。

検査:肩背部に強い硬結、腕の鈍痛。
体幹回旋10°で痛み。
つま先立ち時も痛み。

施術内容:1回目
足関節背屈5° 仰臥位時底屈位になることから腓腹部の筋肉の影響が強い。
L2、3のコリが強く、圧痛も強い。
築賓、飛揚、中腰、下秩辺、肩稜に刺鍼。
施術後はあまり変化がなく、帰宅後から腓腹部の痛みが減少。

2回目~
同様の施術を行い、腓腹筋の導引を追加し、腓腹部のその場での緊張の緩和を図ったところ痛みの軽減、8→4位に変化

8回目
すくみ足の軽減、歩行時に地面から足が離れる時間を作ることが出来た。

20回目~
つま先立ちで痛みがなくなり、片足でつま先立ちを行ってもふらつきはあるものの痛みはなくなった。
すくみ足も施術後は軽減する状態になったが、まだ硬さがあるため、継続して施術。

パーキンソン病 座るときに膝が痛い

80代

症状:病院でパーキンソン病と診断されて軽度のすくみ足 ヤール3度とのこと。
振戦の症状は顕著には見られない。
座る際に膝の裏が痛い。
長距離歩いた際も膝が痛い。

検査:頚部回旋10°で制限 屈曲5° 伸展0°
頸の痛みは普段感じないが、可動域が非常に狭い。
体幹回旋30°で痛み 屈曲痛み無し、伸展5°軽度痛み
膝関節伸展-5° 伏臥位で屈曲60° 外回旋0°

施術内容:1回目
体幹、頚部の可動域が非常に硬いため、背中の硬さを取るために、骨盤から施術。
患側AS座骨(腸骨の前傾)EX腸骨(腸骨の外方変位)、下部頸椎の調整、患側股関節のマイクロけん引法を行った所、
伸展10°痛みは減少。
伏臥位で膝関節屈曲90°で痛みに変化

膝根と気海兪、築賓、飛揚、足三里に刺鍼。
座る時の痛みが軽度軽減。
刺激過多にならないように1回目の施術は終了。

2回目~
骨盤の可動性は前回終了時と変化がなかったため、骨盤の調整は最低限にし、
中腰、膝根、気海兪、足三里、百会に刺鍼。
腰の痛みは軽減したが、座る際の痛みは残存。

12回目~
座る際の膝関節の痛みは軽減。
長距離歩行時の痛みは残存。
歩行時の足関節の背屈動作が硬いため、歩行指導と共に足の縦折りと腓腹部のストレッチを行い、
膝を伸ばして足が付けれるように誘導したところ、膝の痛みも軽減。
筋肉が硬くなりやすいため、継続して施術。

パーキンソン症候群 手の振戦 膝の痛み

80代

症状:パーキンソン症候群と診断
安静時に手の振戦が強い
肩上部の痛み
長距離歩くと膝外側の痛み

検査:頚部回旋20°で痛み
体幹回旋30°で痛み 伸展-5°円背気味
膝関節伸展-5°
物を持とうと思えば持てるが、筆記は困難
飲み物もこぼしてしまうこともある。

施術内容:1回目
T1(1)、T4(1)、膝根、百会に刺鍼。
鍼が苦手ということで、途中から刺鍼ではなく施灸に変更。
T10(1.5)、四遂、臀蓋、陽池に施灸。
大腿骨前方変位の調整。
腓骨頭周囲に施灸したところ、振戦の度合いが「少なくなった気がする」とのこと

5回目~
筆記が可能になり、
膝関節の痛みも痛くなくなり、膝関節伸展0°になったことで円背がも改善され、体幹も伸展5°になり、背中も楽になったとのこと。
背中のコリのためにマッサージ施術を継続。